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日本の伝統楽器、和太鼓。この和太鼓というとても原始的な楽器を全ての人々の「健康で心豊かな生活づくり」のためにどのように活用できるのかを研究・実践・修養する機関としてNPO法人をつくり、日々活動しております。スタッフのいろいろ報告ブログです!
どんパ(どんどんわだいこぱーてぃーの略)が終わってはや1週間。ひとつのエピソードを。
 
楽座・金曜日遅いクラスは、関西の地車囃子(だんじりばやし)のリズムを使って、
さらに組太鼓のように編成してレッスンを進めてきました
最初は6人いた人数も、お一人の方が広島に長期出張にいっちゃって
途中からはなんと、5人。。。
 
オーソドックスな4拍子の曲は、拍の頭から始まる曲がほとんどですが
関西のだんじりばやし、特に大阪のに多く見られるお囃子が
半拍前に始まる、アーフタクトの曲調で
これに慣れるのにちょっと時間がかかるのですね
 
今回は締太鼓に、だんじりで使われている“鐘”のリズムをおおよそ当てはめ
大太鼓とのかけあいを太鼓同士でできるように組み立てていたのですが
この大太鼓とのかみ合わせを感じながら、締太鼓を打つという部分に
5人のサムライ(?)は
苦戦しまくっておられたわけであります
 
4月からスタートして、7月ころには、
全体のおおよそ8割をお伝えするところまでは行っていて
そこから通していくことをずっとやっていたのですが、
毎回レッスン冒頭では、みなさんもうそれは素晴らしく
美しく輝くホワイトペーパーな感じで(訳して♪)
曲を通すことばかりをやっていた9月に入ってからも
「5回ぐらい通したら、やっといい感じになるなー
 発表会本番は、5回やろかー、あはは、ははは・・・。。。」
などとみなで冗談いっておったのですが・・・
発表会リハーサル、まさにいつものレッスン1回目の通しと同じ状況になった!!
 
どんパ後の打ち上げでは、ある方に「先生あのとき平然としてたよね」といわれたけど
ヨシタク的には「むむむむ。冗談がホンマになってもうたー どないしょー。」
と心は大汗、熱帯スコールなみであったのですね。
いつも発表会では、クラスの演奏でヨシダも締をたたいたりしてサポートするのですが、
今回は生徒さんのみでアンサンブルを感じながら
他のパートを感じて、互いに寄り添いながら演奏をつくる
ということもできればいいなあと考え、最後以外ヨシダは
摺り鉦でコンチキと盛り上げ役に回っていたのです
締と大太鼓が、かみあっているうちはOKなのですが
それぞれが違う方向へ進み始めると、もう誰も止められない・・・OH~NO~
 
よくおこる?収拾不能の典型その1が、「半拍のずれ」。
アーフタクトの大太鼓リズムに、
拍頭から半拍遅れで入る締太鼓のスッコロというリズムが
うまいことずれてしまうと、気持ちよく!
半拍ずれたまま曲が進行していっちゃうのですね
 
リハで相当やばいと思ったのか、5人のメンバー、
本番までの間に、かなり手合わせに力が入ったようです
 
で、本番。
ちょっとスタートがゆっくりだな・・・
とは思うものの、お、なかなか手堅い感じの立ち上がりだぞ
ボクもコンチキチキと鳴らす手に力が入る
演奏はいい感じで流れていく。これはだいぶ裏でみんながんばったねー
と思いながら、撞木を動かしていたら、撞木の鹿の角部分が、
いきなりポロリ、コトンと取れて落ちた!なぜいまっ!
なんとか演奏中に柄に差し込んですっぽ抜けてくるのを押さえながら
演奏はうまい具合に進んでいき。
 
途中のチェンジも
最後の力一杯の横打ちも
おっしゃ きまったー!
 
今までにない、完成度。
みんな本番に強いねー  (練習には弱いけど??)
ということで無事、終わったのでした。
 
今回の発表会のパンフレットには、出演する生徒さん全員が、
20字以内でコメントを載せていたのですが、
5人のサムライの1人、学校の先生でもあり、和太鼓クラブも指導されているMさん
コメントを考えていたらこんなにできてしまったそうで
打ち上げでも盛り上がりましたが、その一部を拝借して。
 
     スッコロコン ゆれてつまづく 我がリズム
     今度こそ 決意新たに 金曜日
     バタバタと あっという間に 金曜日
     金曜日 宿題忘れの 気分なり
     継続は 力なりとは 独り言
     発表会 前進あるのみ われ誓う
     子の辛さ 太鼓打てば 身にしみる
     四苦八苦 打てるころには 発表会 
 
 いろいろドラマある発表会、大変おつかれさまでした!

ヨシダ

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