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日本の伝統楽器、和太鼓。この和太鼓というとても原始的な楽器を全ての人々の「健康で心豊かな生活づくり」のためにどのように活用できるのかを研究・実践・修養する機関としてNPO法人をつくり、日々活動しております。スタッフのいろいろ報告ブログです!
だいたい平均して、ボクはひと月に3~5冊程度の本を消費している
“消費する”という言葉にしたのは
読書に自分は、エンターテイメント的な要素、つまり
息抜きやリフレッシュを求めているところが多々あるからなのですね
 
そんな目的での読書だから、新書や啓発本もたまには読むけれど
もっぱら小説を選ぶことが多い
でも、小説の中でも
全てフィクションなものよりは
現実に起こった社会問題や
実際の研究や実践がベースになった
“ノンフィクションを柱に据えた、または再構築したフィクション”
といった読み物を、好んで読んでいるような気がする
自分の知らない世界を、小説という架空の世界を通して
楽しみながら無理なく知ることができるからだろう・・・なぁ
何を読むかは、そのときの気分にもよるけれども・・・
 
最近読んだもので、読みごたえがあったのは
文芸書なので分厚いし、全4巻だから、なかなか手が出なかったのだけれど
古本屋で発見して、即げっつ!
ブック○フさん、いつもお世話になっとります!!
 
山崎豊子本は、たくさんテレビや映画でも放映されていますよね
ボクもテレビで「白い巨頭」を見たなぁ、なかなかおもしろかった。
その他、映像化されていたけど、「華麗なる一族」や「大地の子」は原作で読み、
この秋公開の「沈まぬ太陽」も原作で読みました
綿密な調査の上に成立する、実話を織り交ぜた小説は
その時々で諸説紛々あるようだけれど
問題について何も知らなかった者にとっては
こんなことが実際にあったのか!?と、問題の存在を知ることができ
一つの社会勉強の意味で、非常に興味深いなと思っている
 
・・・で、「運命の人」はというと。
戦後すぐに起こった、外務省の“機密漏えい事件”と、
“戦争と沖縄”ということを軸に話しは進んでいくのだけれども
日本・本島に住んでいる者にとって
沖縄のことをやっぱり知らなさ過ぎるなあ、というのが率直な読後感。
かの戦争が、沖縄に暮らしていた人々に与えた傷跡について
一般的な知識はあるにしても
わかっていないことが、あまりに多い
 
それはあらゆる戦争と共通のものでもあるのかもしれないが
深く、広く
えぐり取られたものの、とてつもない大きさに38cfa050.jpeg
わき腹を強くガツンと殴られた気分になる
 
それから山崎さんの本には
組織や国家の権力vs個人というテーマがよく出てきて
個人はしばしば、権力にやられてしまう
また、完全な正義もなければ、完全な悪もない感じで
割り切れない、この世界をそのまんま表しているようにも思う
 
そんな組み立てだから
テーマの答えが
われわれ読者に託され
消化し切れないものが心に残ることになるのだけれど
幾重にも積み重ねられた事実に
簡単には結論が出ないからこそ、多次元の思考を求められて
読後の充足と手ごたえを感じることができるのかもしれない
 
冒頭に、消費という言葉を使ったけれど
この手の感想があるということは、
消費ではなく、“血肉になる読書”なのかもしれないな
 
読書好きな方、まだ読んでいなければ、
好き好きあるでしょうが、ご一読をお奨めです。
できればご感想も聞かせてください♪
 
おっと沖縄といえば、
今兵庫県の私立H中学校で
3年生有志の子たちに、沖縄エイサー指導にお伺いしています
 
よしたく

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